中之島周辺に拠点を置く、美術館やホール、科学館、図書館など19の文化施設や機関と連携
中之島に拠点を置く、美術館やホール、科学館など15 以上の文化施設/団体と密に連携し、各施設/団体が有する固有の資源(人・コレクション・歴史・取り組み)に着目したプログラムをコーディネートしました。専門家やアーティストに協力を仰ぎながら外部の視点でその魅力を紐解くツアーや、施設同士の連携につながるテーマを設定した対話プログラムなど15の企画を行いました。
最後に中之島の文化施設の代表者等が集い、今後の連携について語るラウンドテーブルを開催しました。
開催日時:2018年7月11日(水)-2019年3月6日(水)
会場:中之島エリア各所
参加費:プログラムにより異なる
連携施設/団体一覧:
●中之島に拠点を置く15の文化施設/団体
大阪市中央公会堂
大阪市立科学館
アートエリアB1
大阪市立東洋陶磁美術館
大阪大学中之島センター
大阪中之島美術館(2021年度開館)
大阪府立国際会議場
大阪府立中之島図書館
国立国際美術館
中之島香雪美術館
フェスティバルホール
適塾
堂島リバーフォーラム
ABCホール
graf studio
●その他の連携団体 等
公益財団法人サントリー文化財団
水辺のまち再生プロジェクト
大阪水上バス株式会社
一本松海運株式会社
※順不同
実施プログラム一覧(詳細はリンク先を参照):
・ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島01 水辺の自由使用のススメ〜NO BORDER, BE WILD.〜
・サイトツアー01 堂島リバーフォーラム 『水』をテーマにした現代美術展 鑑賞ツアー
・ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島02 世界の都市の中の”島”
・ラボカフェスペシャルfeaturing クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島04 描かれた中之島 ─大阪新美術館のコレクションから
・サイトツアー/トーク03 中之島香雪美術館 ホンマタカシ × 家成俊勝 × 大西巧 現代の表現者が語る茶の魅力
・ラボカフェスペシャルfeaturing クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島03 適塾 × graf 歴史文化施設とブランディング
・サイトツアー02 適塾 × 大阪市立科学館 × 大阪府立中之島図書館 大阪の学問・科学史をたどる
・サイトツアー/トーク04 大阪市中央公会堂 「アートでひもとく中央公会堂の100年」 企画展ツアー
・サイトツアー/トーク05 大阪市中央公会堂 森村泰昌の『映像―都市』論 ─上映とトークによって、大阪を読み解く─
・ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島 05 現代アートと古陶磁との出会い
・サイトツアー/トーク06 国立国際美術館 ナイトミュージアムツアー 80年代とは何だったのか
・ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島 07 “中之島MICE”の可能性をめぐって
・サイトツアー/トーク07 フェスティバルホール 「音響学から読み解くフェスティバルホールの魅力」
・サイトツアー/トーク08 大阪水上バス × 大阪大学中之島センター 水辺における野外演劇の可能性
・サイトツアー/トーク09 大阪中之島美術館 中之島建築リバークルーズ
・ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島 09 中之島文化ネットワークを考えるラウンドテーブル
成果と課題
企画立案の段階で、全ての施設の代表または実務者に、館の課題や現状、重点的に行っている取組み、本プロジェクトへの要望などの聞き取り調査を実施。民間、国立、市立、府立など、それぞれの運営基盤もミッションも異なりつつも、ヒアリングで共通していた回答は、「中之島エリアの他施設と一過性ではない恒常的な連携を行いたい」、「各施設がすでに粒揃いの活動を行っているのでそれをつなぐような取組みを期待する」といったものでした。そこで、今年度は各施設がすでに持っている資源(建築、コレクション、専門知識を有した人材、歴史、活動)に着目することにしました。密に連絡、協議を重ねながら実施したプログラムを通じて、各施設からも「実施して良かった」という好意的な意見を得、今後のネットワーク強化に向けて着実に実績を積み上げられたことは大きな一歩でした。
一方で、数ヶ月で企画立案・実施する必要があったため、各施設との日程調整が難航したこと、アートエリアB1の提案で進めることが多く、各館に企画提案をしてもらう時間的猶予がなかったことは課題でした。次年度以降は、より各館に主体的に企画立案から参加いただきながら進めたいと考えています。
