社会と表現の相互作用─フィンランド近現代史と陶芸

ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島&鉄道芸術祭
社会と表現の相互作用─フィンランド近現代史と陶芸

日時:2019 月9 日16 日(月祝)14:00-16:00 
会場:アートエリアB1 
参加料:無料 
ゲスト:石野裕子(国士舘大学文学部史学地理学科准教授)、宮川智美(大阪市立東洋陶磁美術館学芸員)
カフェマスター:當野能之(大阪大学言語文化研究科講師)、肥後楽(大阪大学21 世紀懐徳堂特任研究員)
共同主催:大阪大学共創機構社学共創本部 異文化理解クラスター
共催:大阪大学大学院言語文化研究科 スウェーデン語研究室
共同企画:大阪市立東洋陶磁美術館


大阪市立東洋陶磁美術館で開催中のフィンランド陶芸を紹介する特別展に合わせたトーク
フィンランド陶芸は、イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動の影響のもと、19 世紀末にその萌芽がみられます。アテネウム(美術工芸中央学校)での作家育成や、アラビア製陶所の美術部門での自由な創作環境が独自の表現を生み、1940 〜50 年代にミラノトリエンナーレなどを舞台に高く評価されました。このようなフィンランド陶芸の発展は、その背景にある1917 年のロシアからの独立や第二次世界大戦をはじめとする同時期の社会情勢と切り離して考えることはできません。
トークでは、大阪市立東洋陶磁美術館の宮川智美に20 世紀フィンランド陶芸の動向を紹介いただいた後、同国における第一次世界大戦と第二次世界大戦の戦間期のナショナリズム運動を研究されてきた石野裕子氏をお招きし、フィンランドの社会情勢と芸術表現との関わりについて歴史的側面から考察しました。