2022年04月09日(土)
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2022年05月22日(日)

企画展
来迎 たいせつな人との別れのために

「死後、人はどこに行くのだろうか?」
人間誰しもが抱く根源的な問いです。それに出された仏教的な答えの一つが、阿弥陀如来の居ます極楽<ごくらく>浄土に生まれかわる、というものでした。遥か西方のきらびやかな極楽世界に生まれる自分、あるいはたいせつな人を思い描くことは、死という恐怖に向き合う人々に晴れやかな希望を与えたことでしょう。こうした心情の中でつくり出された、中世の「来迎図」と「浄土図」を本展では紹介し、中世の人々が願った「死後の幸福」のかたちを眺めてみたいと思います。

来迎図とは?
死にゆく人のもとへ、阿弥陀如来が多くの菩薩をつれてにぎやかに迎えに来る様子を描いた絵画。
浄土図とは?
死後に向かう浄土のありさまを描いた絵画。本展では阿弥陀のおさめる極楽浄土図を紹介。

香雪美術館は村山龍平<りょうへい>(朝日新聞社創業者)が収集した美術作品を核に活動をしていますが、そのコレクションの中にも浄土信仰の美術が多数含まれています。本展では、関連の深い文化財の数々を織り交ぜつつ、当館コレクションの来迎図や浄土図を一堂に公開します。近年修理を終えたばかりの「帰来迎図<かえりらいごうず>」や「阿弥陀三尊像」は、一新した姿をご覧いただく機会となります。

展覧会の詳細

〈開催期間〉

2022年4月9日(土)~2022年5月22日(日)
前期:4月9日(土)~5月1日(日)
後期:5月3日(火)~5月22日(日)

〈休館日〉

月曜日

〈開館時間〉

10時~17時(入館は16時30分まで)
※2022年4月28日(木)、5月12日(木)10時 ~ 19時30分(入館は19時まで)

〈料金〉

一般 1,000(800)円/高大生 600(400)円/小中生 300(100)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金

【割引サービス】
・本人と同伴一名
朝日友の会(200円引き)、障がい者手帳(半額)
・本人のみ
藪内燕庵維持会(200円引き)、フェスティバルホール友の会(クラブ)(200円引き)

<新型コロナウイルス感染防止対策について>
1.実来場での観覧を予定しているプログラムは、今後の感染状況によっては、オンライン配信のみに変更となる場合があります。ご来場の際には、本ウェブサイトにて最新情報をご確認ください。
2.各会場では、感染防止対策を行った上でプログラムを開催いたします。
3.ご来場のお客様は、以下についてあらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
・マスクを着用されていない方のご入場はお断りさせていただきます。
・万が一に備え、ご来場の皆様には連絡票へ氏名、電話番号、メールアドレスのご記入をお願いいたします。
・体調がすぐれない方、過去2週間以内に発熱等の症状があった方や感染拡大地域への渡航歴がある方は、ご来場をご遠慮ください。
・ご来場時の検温にて、37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。