野口里佳(写真家)
被写体との独特の距離感をもった写真作品で知られ、その眼差しはときに「異邦人の眼」とも評される写真家・野口里佳氏が中之島を巡り独自の視点で中之島を捉え、作品制作を試みました。
徒歩で、船で、自転車で、朝夕など異なる時間帯に分けて周遊、さまざまな季節の中之島を撮影。また、中之島を俯瞰できる場所をリサーチし、高層ビルから撮影をしたりセスナ機での空撮を行いました。さらに、中之島の川の清掃船や、公園を清掃する人々に密着し、撮影を試みました。

● 2018-2019年リサーチスケジュール
7/30 夕方から夜の中之島を周遊
7/31 徒歩で中之島を一周/自転車で中之島を一周/船で中之島を一周
8/1 中之島の文化施設をリサーチ
10/30 水辺不動産ビルの屋上から撮影
10/31 大阪大学中之島センター屋上などから撮影
11/1 OMMビル屋上から撮影/小型飛行機から空撮
3/7 中之島の清掃船を撮影
3/8 中之島公園を清掃する人々を撮影/トークプログラム実施
3/9 中之島公園を清掃する人々を撮影/中之島の西部を撮影

●今後の展開の可能性
“中之島”のまちそのものをPRする広報物(ポスターやチラシなど)を制作し、現像作業を経て選定した写真作品を、その広報物のメインイメージとして展開することを検討しています。
●公開プログラム
ラボカフェスペシャル featuring クリエイティブ・アイランド・ラボ 中之島 10
中之島リサーチプログラム:野口里佳
野口氏のこれまでの写真作品を紹介した後、今回のリサーチを振り返り、
撮りためた作品の一部を紹介いただきながら野口氏からみた中之島について語りました。
日時:2019年3月8日(金)19:00−21:00 会場:アートエリアB1 参加費:無料
ゲスト:野口里佳(写真家)
カフェマスター:木ノ下智恵子、塚原悠也(アートエリアB1運営委員)

野口里佳 Rika Noguchi
1971年埼玉県生まれ。1994年に日本大学芸術学部写真学科を卒業、12年間のベルリン滞在を経て、2016年より沖縄を拠点に活動。さいたまトリエンナーレ2016、第21回シドニー・ビエンナーレ(2018)など、国内外の展覧会で作品を発表。作品は、東京国立近代美術館、国立国際美術館、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ポンピドゥセンター(パリ)などに収蔵されている。