岡田利規(演劇作家/小説家/チェルフィッチュ)
独特の言語・身体表現を通じて現代社会を捉えた作品を世界各地の都市で発表し続ける、演劇ユニット・チェルフィッチュ主宰の岡田利規氏は、中之島の西の最先端の空白地帯に着目。忘れ去られたような先端部の歴史に関する聞き取りなどのリサーチを通じて、『西の鼻』と題した演劇作品を着想。その構想の覚書きを書き下ろし、ウェブサイトに公開予定。

● 2018-2019年リサーチスケジュール
2/4 中之島を徒歩で一周
2/5 一本松氏に中之島の西端の歴史についてインタビュー
船で中之島一周および大阪の市街地の川をリサーチ
映像資料や古地図、空中写真など西の先端の来歴を調査
2/6 中之島の文化施設をリサーチ、西の鼻の実地調査

●今後の展開の可能性
さらに「西の鼻」にまつわる歴史などをリサーチした上で、『西の鼻』という演題の能のような戯曲を執筆。この戯曲を“映像演劇”作品として展開することを検討しています。
岡田利規 Toshiki Okada
1973年横浜生まれ、熊本在住。従来の演劇の概念を覆すとみなされ国内外で注目される。主な受賞歴は、『三月の5日間』にて第49回岸田國士戯曲賞、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』にて第2回大江健三郎賞。「横浜トリエンナーレ2008」出品作家。2016年よりドイツ有数の公立劇場ミュンヘン・カンマーシュピーレのレパートリー作品の演出を3シーズンにわたって務めた。