vol.035【レポート】エクスチェンジプログラムvol.1 大阪市立東洋陶磁美術館×graf中国文化とお茶を楽しむ ナイトミュージアム

開催日時:2024年11月21日(木)18:00~19:30(受付17:45~18:00)
会場:大阪市立東洋陶磁美術館
定員:30名 
登壇者:黄安希(中国茶會無茶空茶 主宰)、小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館 学芸課長代理)
茶事:黄安希(中国茶會無茶空茶 主宰)、川西まり(TE tea and eating 主宰)

2024年4月にリニューアルオープンした大阪市立東洋陶磁美術館の新エントランスホールで、初の「ナイトミュージアム」イベントが開催されました。特別展「中国陶磁・至宝の競艶―上海博物館×大阪市立東洋陶磁美術館」にちなんで行われたこのイベントは、中国茶を味わいながら中国文化に触れる特別な体験を提供することを目的としました。

エントランスホール  撮影:仲川あい

ガラス張りのエントランスホールは、grafのファニチャーによって特別な茶会の空間へと変貌しました。黄安希氏(中国茶會無茶空茶 主宰)と川西まり氏(TE tea and eating 主宰)が茶事を担当した「禾(のぎ)」と題する茶会では、「紅三選」の迎茶から始まり、米の花香が感じられる「稲花香単叢」(広東省鳳凰山 2017)という樹齢の高い老木の烏龍茶、新嘗祭にちなんだ「秋実おこわ」の点心、さらに「霍山黄芽」(安徽省霍山2024)という珍しい黄茶、そして茶菓に「棗挾核桃」が供され、参加者はその独特な味わいに舌鼓を打ちました。

黄安希氏(左)と川西まり氏(右)  撮影:仲川あい
茶事  撮影:仲川あい
点心  撮影:仲川あい

後半には黄安希氏と筆者によるトークショーが行われ、開催中の展覧会の見どころや展示品の茶器などについてさまざまな話題が展開しました。参加者からの質疑も交えながら、終始和やかな雰囲気の中でプログラムは無事終了しました。新たな美術館の空間で、中国文化と陶磁器の魅力を五感で堪能する一夜限りの特別な体験となり、参加者の表情からも満足感が伝わってきました。

トークショーの様子  撮影:仲川あい

レポート執筆:小林仁(大阪市立東洋陶磁美術館)

委託:令和6年度日本博2.0 事業(委託型)
主催:クリエイティブアイランド中之島実行委員会、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁、大阪市立東洋陶磁美術館、graf
共催:中之島パビリオンフェスティバル2025
協力:アートエリアB1