
Point 1 / 中之島×世界的アーティストによる言葉による表現
クリエイティブアイランド中之島では、大阪・中之島のユニークベニューを舞台にした国内外で活躍するアーティストによる創作発信プロジェクトを実施。ビジュアル重視の時代において、あえて言葉による表現に着目し、ミーティングポイントを活用した創作実験を展開してきました。ゲストに、独特の言語・身体表現を通じて現代社会を捉えた作品を世界で活躍する演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰の岡田利規氏を迎え、2018 年の最西端空白地帯「西の鼻」をテーマにした劇作構想後、数回のリサーチと滞在執筆によって、今夏、「中之島15 の場所での物語」が創作されました。
Point 2 / 15 のオリジナルストーリーと15 の場所が融合する想像の旅への誘い
水辺環境や文化施設や高層ビルはもとより、過去から現在の歴史文化や未来的SF 的感性が混在する15 個のオリジナルストーリーが、2024年11月1日(金)より、中之島15 か所のミーティングポイントに配架されます。来島者が実際の場所に訪れ、“その1枚”を手にして読み進める言葉に導かれ、目の前の景色と物語の世界観がオーバーラップする想像の旅へと誘われます。
Point 3 / 2024年プレ事業・2025年万博に向けた展開
2024 年、中之島を舞台にした小説の宮本輝「泥の河」や高村薫「黄金を抱いて翔べ」などに次ぐ物語の誕生し、実来訪と移動を伴う唯一無二の物語体験となることでしょう。2025 年には、新たなクリエイターへと繋ぎ、映像やAI 生成によるリアルとバーチャルの混合表現をテーマにした展開を目指します。
関連イベントのご案内
11/20[水]中之島プロモーション
「中之島15の場所での物語」トーク&リーディング
作品タイトル/ミーティングポイント場所一覧
1 「三十一階」 中之島センタービル
2 「プラザ。」 大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)
3 「リーチバー」 リーガロイヤルホテル
4 「旧緒方洪庵住宅(適塾)より」 大阪大学中之島センター
5 「空き地」 大阪中之島美術館
6 「B4F」 国立国際美術館
7 「どれがわたしでしょう」 大阪市立科学館
8 「ここ」 graf
9 「錦橋」 中之島フェスティバルタワー
10 「オルタナティブな道行」 中之島フェスティバルタワー・ウエスト
11 「書物を読む経験の空間化」 大阪府立中之島図書館
12 「OMM ビル」 大阪市中央公会堂
13 「加彩婦女俑」 大阪市立東洋陶磁美術館
14 「ふしぎなふね」 こども本の森 中之島
15 「アートエリアB1前地下通路」 アートエリアB1
岡田 利規(オカダ・トシキ)
演劇作家、小説家、演劇カンパニー「チェルフィッチュ」主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。チェルフィッチュでは2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で作品を上演し続けている。音楽家・美術家・ダンサー・ラッパーなど様々な分野のアーティストとの協働を積極的に行なっている。2016年からはドイツの公立劇場レパートリー作品の作・演出を継続的に務め、2020年『掃除機』(ミュンヘン・カンマーシュピーレ)および2022年『ドーナ(ッ)ツ』(ハンブルク、タリア劇場)でベルリン演劇祭に選出。小説家としては、2007年に『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)を刊行。第2回大江健三郎賞受賞。2022年に『ブロッコリー・レボリューション』(新潮社)で第35回三島由紀夫賞および第64回熊日文学賞を受賞。2025年からは東京芸術祭のアーティスティックディレクター、2026年からは東京芸術劇場の芸術監督(舞台芸術部門)に就任する。